THE
BEGINNINGS
1994年ーーークリスチャン・ケーニグセグが率いるケーニグセグのチームメンバーは、F40やマクラーレンF1からインスピレーションを受けスウェーデンから真のスーパーカーを誕生させる事を決意しました。
機能性,デザイン性,パフォーマンス性,全に於いて既存のスーパーカーであるF40やマクラーレンF1と肩を並べるだけではなく,多くの点で凌駕しなければ、スウェーデン発の新興自動車メーカーが注目されないことは、当時クリスチャン自身も十分理解していました。
その揺るぎない決意の結果、CCには優れたシャシー性能と優秀なハンドリング性能を備えていただけでなく、クーペのボディーに格納式ルーフの機能を取り入れた事は、その当時既存のスーパーカーモデルとして実にユニークなアイデアでした。またCCはユニークで実用的なDihedral Door(ディヘドラルドア)を備えた最初のモデルであり、この画期的メカニズムは、ブランドの代名詞にもなりました。
CCのボディそしてフロアパンにはカーボンによるサンドイッチ構造のカーボンフレームが採用され、スチールモノコックにクロモリ製鋼管を組み合わせたシャシーは、後のプロダクションモデルに採用されたフルカーボンモノコックの誕生に多大なる影響を与えました。
CCには、量産モデルとしては高度なチューンナップが計画されていたこともあり、ベースユニットとして優秀なアウディ製V8 4.2Lエンジンとトランスアクスルが選ばれましたが、最終的にはアウディとのエンジン供給契約を結ぶまでには至らず別の解決策を迫られることになりました。
当時はデザインモデルから最初のプロトタイプ、そして実車へのスケールアップは全てハンドメイドで行われていました。