Koenigsegg Jesko

ケーニグセグは、2019年3月のジュネーブ・モーターショーにおいて、全く新しいメガカーとして、Koenigsegg Jesko / ケーニグセグ・ジェスコを発表しました。ジェスコは究極のパフォーマンスを求める人々のために、アゲーラRSが築き上げた要素を継承しつつ、トラック(サーキット)性能に特化した、ケーニグセグのラインナップにおけるロードリーガルカーの頂点として開発されました。

  • 再設計された5.0ℓのV8ツインターボ・エンジンは、標準ガソリンで1280bhp、E85バイオ燃料を使用すれば1600bhpを発生する内燃機関マシンの最高峰です。
  • 革命的な新型9速ケーニグセグ・ライトスピードトランスミッション(LST)
  • 1000kg以上のダウンフォースを実現する先進のエアロダイナミクス
  • アクティブ後輪ステアリング
  • カーボンファイバー製モノコック / シャシーを再設計し、レッグルーム、ヘッドルーム、視認性を向上

ジェスコは、ケーニグセグの創設者でありCEOでもあるクリスチャン・フォン・ケーニグセグの父である、ジェスコ・フォン・ケーニグセグの名前にちなんで命名されました。

ジェスコ・フォン・ケーニグセグは、ケーニグセグ・オートモーティブの形成期に重要な存在でした。彼のビジネスに対する優れた洞察力は、初期の多くの困難を乗り越えるための、会社の舵取りに不可欠なものだったのです。80歳を迎えたジェスコ・フォン・ケーニグセグと妻のブリタは、2019年のジュネーブ・モーターショーに出席し、彼の名を冠したクルマが、息子の手でワールドプレミアされるのを目の当たりにしました。

A New Heart

ケーニグセグが最初に取り組んだエンジン開発は、ギネス世界記録に認定されるほどの成功を収めました。ケーニグセグCC8Sは、マクラーレンF1に代わって、世界で最もパワフルな市販車用エンジンを搭載したマシンとなりました。

その次に登場したケーニグセグエンジンはCCRに搭載され、マクラーレンF1から市販車の世界最高速記録を奪い取るという偉業において功績を残したのです。2014年には、1360bhpを発生するV8ツインターボを搭載したケーニグセグOne:1を発表し、One:1は史上初のパワーウェイトレシオ1:1の市販車となりました。1メガワットのパワーを持つOne:1は、世界初の“メガカー”となったのです。

ケーニグセグの“レコードブレーカー”としての伝説は、今も進化し続いています−−

ケーニグセグの新しいメガカーであるジェスコは、アゲーラのエンジンを大幅に変更した新設計の1280bhp(E85燃料を使用した場合は1600bhp)のV8ツインターボ・エンジンを搭載しています。

この完全な新設計エンジンの中核をなすのは、世界最軽量のV8クランクシャフトです。その重量はわずか12.5kg、ケーニグセグの新しいフラットプレーン180度クランクシャフトにより、ジェスコはより高い効率でより多くのパワーを生み出しながら、8500rpmという、V8エンジンとしてはかなり高水準のレブリミットを達成しています。

クランクシャフトは、スウェーデン南部にある小さな製造工場でフライス加工されています。一枚のソリッドスチールビレットからケーニグセグ独自の設計で製造されています。

フラットプレーン設計により、エンジンバンクをまたいで均等に燃焼させることができ、より直感的なエンジンサウンドを実現しています。ケーニグセグは、超軽量のコンロッドとピストンを新たに設計することで、フラットプレーンエンジンが持つ振動の増加を抑えることに成功しています。

コンロッドはケーニグセグのエンジン設計者であるトーマス・ヨハンソン博士によって設計されました。コンロッドはスウェーデンの高品質なスチール製です。ボルトを含めてわずか540gという軽さは、前世代のチタン製のものと同じくらい軽量ですが、強度の面ではそれを大きく上回っています。

緻密に計算されたピストンの曲面は、高い平均圧力を維持しながらピーク圧力を下げるために、燃焼室の形状を整える役割を持ちます。ピストンの表面にはセラミックコーティング加工が施されており、エンジンが最高出力で回転した際のホットスポットやデトネーションを防止します。ピストンの重量はわずか290g。ケーニグセグのエンジンはストロークが非常に長く、8500rpmのレヴリミットではピストンの動きの効率が非常に重要になってくるため、こうして最小限の重量を達成することが重要とされるのです。

エンジンのヘッド部分は、吸気側にタンブル・バルブを用いて再設計され、空気がエンジンに送り込まれる際の乱流を敢えて増加させています。乱れた空気は燃焼速度を速め、より効率的な燃焼をもたらすのです。ヘッドは、F1サプライヤーとしても知られるGrainge社とWorrall社が、F1グレードの新技術を用いて鋳造したもので、強度と軽量性を兼ね備えた究極のエンジンヘッドを実現しました。

エアインジェクションシステムは、2つの大型ターボチャージャーに直接接続された、20ℓのカーボンファイバータンクからのエアを駆動する、小型の電動コンプレッサーで構成されています。 従来のターボチャージャーは、排気駆動ガスがコンプレッサー・ホイールを介して吸気側にブーストを伝達する際に生じる十分でない隙間、つまりターボラグに悩まされることが多くありました。ターボチャージャーが大きくなれば、さらにそのラグも増えることを意味し、多くのメーカーが対策としてツインターボシステムを採用しているのはそのためです。

ケーニグセグのエアインジェクション・システムは、特許出願中のターボハウジング内で効率的にタイミングを合わせて20barのエアを噴射し、2つの大型ターボをプリスプールさせます。このプロセスにより、ターボの弱点となるラグやサージを排除するのです。このユニークなソリューションは、排気ガスがターボに動力を与える前に、大規模なブーストで瞬時にレスポンスを実現させるものです。

この画期的な空気噴射システムは、ジェスコの触媒コンバーターが、始動時に作動温度に達するまでのプロセスを加速させるためにも使用されます。これは排出ガス削減対策にも大きな効果をもたらすことにもなります。これは、システムや部品を使用して複数の機能を果たすという、ケーニグセグが掲げる効率性の哲学にも適合しています。 ジェスコの新型V8ツインターボ・エンジンのシリンダーには、世界初となる量産用の個別シリンダー内圧センサーシステムが搭載されています。これにより、ケーニグセグが設計・製造したエンジンマネジメントシステムは、各気筒を最大限の効率で、よりエッジに近い位置で監視・作動させ、究極とも言える柔軟性と制御までを可能にします。

このようにホールセールでの変更と技術的な改善を組み合わせた結果、エンジンのレブリミットが8500rpmまで上昇し、E85燃料を使用した場合では1600bhpまで出力が向上しました。通常のガソリンを使用した場合の出力1280bhpを発生し、その際のトルクは1500Nmとなります。

ジェスコは、これまでに製造された中で最もパワフルな内燃機関エンジンを持つケーニグセグ・モデルであるのと同時に、歴史上、ホモロゲーションされた市販車の中で見ても、最もパワフルな内燃機関であると私たちは信じています。

Light Speed Transmission (LST)

ジェスコは、レゲーラのために設計されたDirect Drive システムに続いて、ケーニグセグが100%自社で設計・製造する2番目のトランスミッションとなる、全く新しい9速マルチクラッチ・トランスミッションを搭載しています。

Koenigsegg Light Speed Transmission(LST)は、近代的なデュアルクラッチ技術(DCT)が開発されて以降、最も大きな進化を遂げたトランスミッションの機構です。

LSTは、9つのフォワードギアと7つの湿式多板クラッチで構成され、コンパクトかつ非常に軽量なパッケージに収められています。LSTは、クラッチの同時開閉によりシームレスな加速・減速を可能にし、ギア間での上下方向のギアチェンジを光速に近いスピードで行うことができます。

隣り合うギア間のギアチェンジを、ほぼゼロタイムで行うことができるという事実は驚嘆に値するものです。

しかし、LSTを単なる驚嘆的なものから進化的なものに変えるのは、このシフトタイムの利点が、どのようにフォワードギア間でのギアチェンジに適用されるかにかかっています。

UPOD – ULTIMATE POWER ON DEMAND

この機能性のキーとなる部分は、トランスミッションのユニークなデザイン、そしてケーニグセグのインテリジェントな「UPOD」テクノロジー(Ultimate Power On Demand)にあります。UPODは、最高の加速のために、いかなる条件下でも最適なギアリングを瞬時に選択して作動させるためのキーとなる機能です。

最新のデュアルクラッチトランスミッション(DCT)は、ミリ秒単位でのシフトタイムを楽しむことができますが、事前に一方の方向への高速シフトを選択することしかできません。DCTはドライバーからの入力に基づいて次のギアを予測し、事前に選択するように設計されているのです。しかし、もしその予測が間違っていた場合、例えばドライバーが5速から4速にダウンシフトしたいと思った場合、ドライバーはGフォースの損失と遅いシフトレスポンスを経験することになります。

また、DCTはシングルギアの間隔でしか動作しません。例えば7速から6速、5速、4速と1速ずつでしか動作させられません。7速で走行中、最大のパワーを得るために一気に4速までギアを落としたいとなった場合、DCTでは4速を直接選択することはできません。ドライバーは6速と5速を通過しなければならず、その分だけの時間とパワーを無駄にすることになるのです。

Koenigsegg LSTは、独自のマルチクラッチ設計とUPOD技術でこの問題を克服し、1速、2速からいきなり5速といった具合に、ドライバーが求めるギアチェンジで、常に最大のパワーを得るための最適なギアを選択します。

UPODは、車速とエンジン回転数を最適値に合わせることで、最大出力を得るための正しいギアを決定し、現在のギアとの関係に関わらず、そのギアに噛み合うようにLSTを指示します。ギアが7速で、4速が最大加速に最適なギアである場合、UPODは6速と5速へのダウンシフトをバイパスして、最適なスピードで7速から4速へと直接シフトさせることが可能となります。

その効果は、瞬時に計算された適切なパワーを発揮し、追い越しやコーナー出口などにおいて最大限の加速を可能にします。

ケーニグセグには、パフォーマンスの最適化を目的とした、革新的な独自のソリューションを開発してきた長い歴史があります。十分に近いことは、決して十分ではない−−この一切の妥協を排除した哲学は、エアコア・カーボンファイバー・ホイール、Koenigsegg Direct Drive、Triplexサスペンション・ジオメトリー、RocketCat触媒コンバーター、Autoskinテクノロジーなど、まさに革新的と呼ぶべき独自のソリューションの開発に対して、非常に多くのインスピレーションを与えました。そして、LSTは、こうしたケーニグセグのイノベーションに対する長い歴史の中で見ても最新にして最も革新的なソリューションです。

DUAL-MODE SHIFT

Koenigsegg LSTは、ノーマル(シングルインクリメント)とUPODのギアチェンジを区別するために、2つのモードを備えたシフト機構を採用しています。ギアセレクターのパドルとセンターシフターには、2種類の変速を可能にするノッチが付いています。

目的のパドル、またはセンターシフターを最初のノッチまで押すと、トランスミッションは通常のように瞬時に1つのギアチェンジを行います。

最初のノッチを超えてパドルやセンターシフターを引く、または押すと、UPODのジャンプ能力を積極的に活用することができます。トランスミッションのインテリジェントなUPODシステムが、最適なギアを瞬時に検出し、そのギアを作動させるのです。

FLEXIBLE SHIFT

多くのドライバーは、マニュアルシフトの有機的なフィーリングと、それがどのようにクルマとの親和性を高めてくれるのかを知っています。ジェスコは、現代的なパドルシフトと、古典的なマニュアルシフトの2つの異なる形態で、独自のLSTシフト機能を提供しています。

現代のスポーツカーのオーナーは、ステアリングホイールに取り付けられたパドル操作に慣れています。彼らは、ステアリングホイールの後ろという慣習的な位置に配置されたデュアルノッチパドルで、ジェスコのギアシフトに違和感なく馴染むことができるでしょう。

また、ジェスコでは、ショートストロークのスティックシフトを用意することで、同じデュアルノッチ操作を採用した、旧式のマニュアルトランスミッションにも似た選択肢も用意しています。第1ノッチを押すと1段分のギアが変化します。2つ目のノッチを強く押すとUPODが始まり、Koenigsegg LSTの能力を最大限に引き出することが可能です。

LIGHT | SPEED

Koenigsegg LSTは、マルチクラッチ・トランスミッションに革命をもたらしました。

それはLSTのシステムのサイズと重量にも当てはまります。

従来のデュアルクラッチ技術は確かに走行パフォーマンスを向上させましたが、その代償として、システムによる重量の増加という負の側面も背負うことになりました。現代の高性能DCTは120kgを超える重量があります。DCTを搭載したクルマは、常にマニュアル・トランスミッションのクルマよりも重いという現実があるのです。

軽量化はケーニグセグにとって最も重要な要素であり、LSTもその例外ではありませんでした。

性能と機能性が大幅に向上しているにもかかわらず、9速のKoenigsegg LSTトランスミッションの重量は、すべてのフルードを含めてわずか90kgです。さらに、物理的なパッケージは、ケーニグセグの前世代の7速CIMAトランスミッションの50%以下の長さに収められています。この軽量・小型化により、重量をクルマの中心に近づけ、理想的な重量配分によってハンドリング性能を向上させています。

ケーニグセグの新しいLight Speed Transmissionは、ジェスコのエンジン出力の向上とエアロダイナミクスの改善と相まって、“ロードフレンドリーなトラック(サーキット)マシン”という独自のキャラクターを作り出すことに貢献しました。これは、ケーニグセグの長き革新の伝統を継承し、“より完璧なクルマ”という理想像をさらに前進させる意味においても、非常に大きな役割を果たしています。

Suspension and Steering

ケーニグセグ・ジェスコは、“究極にロードフレンドリーなトラック(サーキット)マシン”として設計・開発されました。

そのためにクラス・トップレベルのシャシーを再設計し、革新的なソリューションをそこに投入することで、街中での運転を容易にしながらもサーキットでは究極のパフォーマンスを発揮するという、ある種の矛盾を高次元で融合させることに成功したのです。

A STRONG CORE

全てのケーニグセグ・モデルの核となるのは、強固なカーボンファイバー製のモノコックです。

ジェスコでは、これまでのケーニグセグ・モデルの経験を踏まえつつ、来るべき時代に向けた全く新しいモノコックが採用されています。新たに開発されたチューブは従来のものより40mm長く、22mm高くなっており、足元のスペース、ヘッドルーム、キャビンの広さ、ラップアラウンド・ウインドスクリーンからのクリアな視界が実現されています。

チューブは、65,000Nm/度という業界最高基準のねじり剛性を保持しています。ケーニグセグのシャシーは、シャシー・チューニングの優れたベースとなることが長年にわたって証明されてきました。また、近年ではアゲーラRSとレジェーラが、EUとアメリカの厳格なホモロゲーションのクラッシュテストをクリアしていることからも、それが非常に丈夫で安全性にも優れていると証明されています。

モノコックはカーボンファイバーとアルミニウムによるサンドイッチ構造で、燃料タンク、ロールオーバー・バー、そして補強材には世界最強のファイバーであるダイニーマを業界で初めて使用しています。組み立てはスウェーデンのエンゲルホルムの工場で行われます。

TRIPLEXTENDED

ケーニグセグは、2010年にアゲーラのためにトリプルX・サスペンションシステムを開発しました。これはリヤに追加された第3の水平ダンパーにより、スクワット(急激な加速時に車体のリヤが下がる傾向)に対処し、自然物理学を活用した安定したトラクションを得ることを可能とした、画期的なソリューションです。

ジェスコはフロントサスペンションに第2のトリプルXユニットを装備しており、上記の機能をフロント側でも得ることが可能とされています。

ジェスコのダウンフォースは1000kgを超えます。前方のトリプルXユニットは、車体のフロント部分を水平に保つのに役立ち、低速域でのグリップレベルとハンドリング性能を損なうことなく、高いドラッグがかかる高速走行時においても、常に最適な車高を維持することができます。

ACTIVE REAR STEERING

ケーニグセグは、高速走行時と低速走行時の反応性を高め、ドライバーに常に適正なロードインフォメーションを伝えることのできる、アクティブで適応力のあるリヤステアリングシステムをジェスコに搭載しました。

車速、スロットルとブレーキの位置、ステアリングとスリップアングルなどの入力をそれぞれ演算して、ステアリングシステムが後輪を左右に最大3度まで回転させることで、素早いコーナリングと走行安定性の向上を両立させています。

低速域では、システムが後輪をカウンターステアさせます。これにより、ジェスコはより速いターンインを実現し、効果的にクルマの旋回円を短縮させます。

高速走行時には、後輪が前輪と一体となって旋回し、ホイールベースが仮想的に長くなります。これにより、サーキットではコーナリング性能が向上し、一般路では安定性が向上します。

その結果、

コーナリング性能の高速化、操安性の向上、ステアリングフィールの向上、グリップの向上、信頼性の向上をそれぞれ実現するのです。

ACTIVE ENGINE MOUNTS

ジェスコに採用されているエンジンマウントは、既存のレジェーラから継続して採用されたものであり、低速域でのリラックスした走りを実現するために設計されたアクティブエンジンマウントです。

一般的な制限速度で走行する際にはマウントはソフトな状態を保ち、エンジン音や振動を遮断します。一方でサーキットなどでの全開走行時には、マウントがより強固に変化してエンジン。レスポンスを最大限の状態で発揮させるのです。その効果は直感的なものであり、一瞬にしてリラックスした状態からアクティブな状態へと変化します。

NEW WHEEL DESIGNS

ジェスコでは、鍛造アルミニウムとカーボンファイバーの2つのデザインのホイールが選択可能です。どちらも可能な限り軽量に設計されており、カーボンホイールは超軽量のオプションとなっています。

フロント、リヤともに、そのサイズはアゲーラのホイールよりも大きくなっています。それでいて、カーボンホイールの重量スペックに目を向けると、21インチ×12Jサイズのリヤで8.4kg、20インチ×9.5jのフロントホイールで6.7kgと、非常に軽量です。

軽量化されたホイールはバネ下重量を最小限に抑えることに役立ちます。また、より速い加速、より優れたブレーキング、そして、より反応の良いコーナリングを可能にします。

ホイール径が拡大されたデザインは、ホイールサイズに見合った最適な強度と軽量化を維持しながら、より大きなブレーキディスクと、より効果的なブレーキ冷却を可能にします。

CLASS-LEADING GRIP

ジェスコのホイールには、ミシュラン製のパイロットスポーツカップ2タイヤが標準装備されています。ミシュランの全く新しい「パイロットスポーツカップ2 R」は、ドライ走行時限定でのオプションとして設定されています。

パイロットスポーツカップ2 Rは、ミシュランの最新の高性能タイヤです。新世代の混合物を採用することでサイドウォールの強度を高め、新しいトレッドパターンは標準のカップ2タイヤよりも、10%大きな接地面積を実現しています。

ミシュランのトラック(サーキット)テストによると、カップ2 Rのラップタイムは、標準的なカップ2を装着した車両がエンジン出力を10〜30%向上させた場合と同様に向上することが立証されています(注:車両の状態や特性により異なる)。

ケーニグセグはミシュランとの密接な協力体制を構築しており、顧客に対して独自の優れたオンロード性能を提供しています。新しいミシュラン・パイロット・スポーツ・カップ2 Rは、ジェスコの新しいエンジン、ギアボックス、シャシー、エアロダイナミクスパッケージを完璧に補完するものです。

TRIED AND TRUE, LEARNED FROM EXPERIENCE

これらの新技術は、20年以上にわたって車両性能を最先端の技術で鍛え上げた、ケーニグセグの既存のシャシーダイナミクスパッケージをより完璧に補完するものです。

ケーニグセグではハイパーカーのカテゴリーにおいて最長となる、フロントとリヤのウィッシュボーンを使用しており、これは一般的なロードカーというよりもフォーミュラ1マシンに近いものです。軽量なハウジングに収められた大型ホイールベアリングが、応答性と安定性を比類のない領域で両立させています。

アジャスタブル・ダンパーは、スウェーデンのサスペンション・スペシャリストであるオーリンズ社が製造し、エンゲルホルムにあるケーニグセグの工場で新しい電子機器を使ってカスタマイズされています。車高調整機能は、バンプとリバウンドの双方の減衰力を電子的に調整することができ、スプリング比や車高調整はもちろん、サスペンション管理モードもドライバーの指先で任意に設定が可能です。

アジャスタブルダンパーを装着することで、ケーニグセグ独自のトラクション&スタビリティコントロールプログラムを完璧に補完し、究極とも言えるダイナミックなパフォーマンス、安全性、そして優れたコントロール性までを実現します。

Design and Aerodynamics

ジェスコはアゲーラの後継モデルであり、それはラインアップの中でのポジションだけではなく、その豊かなデザインの遺産も受け継いでいます。

デザインディレクター、ヨアヒム・ノードウォールからのコメント:

アゲーラは、他を圧倒する明確な“ロードモンスター”としての性格も持っていますが、そのデザインにはシンプルさと謙虚さがあり、ケーニグセグと創業者のクリスチャン・フォン・ケーニグセグの性格も明確に反映されています。そして、このデザイン理念はジェスコにもしっかりと反映されています。ジェスコのデザインは謙虚さと主張を兼ね備えていますが、そこに不必要な威圧感は与えられていないのです。

その姿は多くのケーニグセグ・ファンにとっては見慣れたものであり、デザインのインスパイアを受けたアゲーラへの敬意を表すものです。例えば、リヤライトの間にあるディップはアゲーラから継承されましたが、それをより現代的なアレンジで表現しています。ラップアラウンド・ウィンドスクリーンに関しても、ルーフラインがアゲーラよりも高くなったことで、戦闘機のようなスタンスがより明確ものとなりました。ヘッドライトに関してもよりダイナミックなアプローチで、レジェーラの形状との親和性を持たせつつ、ジェスコ独自のアイデンティティを維持しています。

レゲーラから受け継いだものはそれだけではありません。ジェスコも同様のデザインで、リヤはエアフローを高めるためのオープンデザインを取り入れました。排気システムのデザインもレジェーラで実践されたインバーター排熱口を彷彿させるものであり、前輪のエアダクトも同様です。

アゲーラやレゲーラに比べて、ジェスコはホイール周りの形状が大きくなったことで、ボディサイズがより凝縮された印象になっています。アゲーラよりも車高が30mm高く、全長も40mm長いため、乗り降りがしやすく、キャビンも広々とした印象と手にしています。

ジェスコのデザインチームは“シュリンクラップ”と呼ばれるアプローチを採用し、メリハリのある角度とラインでデザイン上の隙間を排除することで、より一体感のあるケーニグセグらしいデザインをさらなる高みへと昇華させることに成功したのです。

このクルマをデザインできたことを誇りに思っています。全く新しい価値観を纏ったクルマながら、そこにクラシックなケーニグセグの姿をしっかり投影できたことが、デザイナーとしての何よりの誇りです。

AERODYNAMICS

ジェスコは、ひとつの明確な目標を念頭に置いて設計されたエアロダイナミクスを特徴としています。

ジェスコという全く新しい形を創造するに当たり、デザインチームは一度設計図に戻って、そこから新しい機能に必要な形状のリヤウイング、フロントスプリッター、リヤディフューザーを設計しました。これらは、空気抵抗を最小限に抑えながらダウンフォースを最大化するための、アクティブ・エアロダイナミクスとエアフローのパッケージの中核を形成するものです。

戦闘機にインスパイアされた特徴的なラップアラウンド・ウィンドスクリーンは、視認性を向上させるだけではなく、ケーニグセグ・カーの空力性能においても常に重要な役割を果たしてきました。このウインドウスクリーンはボディ上部で起きる風の流れの浮き上がりを軽減し、リヤウイングに高品質のエアフローを供給します。

新しい形状のダブルプロファイルのリヤウイングは、最大のダウンフォース、そして理想的なコントロール性を向上させるために、可能な限りボディの後方に配置されています。ケーニグセグがOne:1で初めて採用したデザインを踏襲し、ウイングはトップマウントされています。強大かつ効果的なダウンフォースをもたらすために、ウイング下面の空気抵抗を最小限に抑えることが徹底されているのです。

ウイングの表面積を最大化し、ボディ後方へのポジショニングを最大限に確保するために、ウイングはブーメラン形状を採用しています。その結果、ボディ自体のリヤカーブした形状を可能な限り忠実に反映させることに繋がりました。ダブルプロファイル・デザインを採用してことで、ウイングで風の流れを失速させることなく、より高い位置でのアタック角を可能とし、これまでにない優れたダウンフォース性能を実現しているのです。

フロントスプリッターに関しても徹底した改良が施されました。それはケーニグセグ史上最長の深さを誇り、オントラックでのパフォーマンスを最大限に引き出すために、アクティブフラップを内蔵しています。フラップサイズを大きくすることで、拡大されたリヤウイングとフロントのバランスを図っているのです。このバランスはオーバーステア/アンダーステアをコントロールする上で非常に重要です。アクティブなフロントフラップは、ノーズダイブを抑え、ブレーキング時にダウンフォースを放出してフロントが路面に擦れることを防ぐ役割も与えられています。

ジェスコのデザインプロセスは、ケーニグセグ独自の美しいスタイリングと、優れたエアロダイナミクスとを両立させるための作業の繰り返しでした。デザインされたボディの表面はフローテストを幾度も繰り返しながら再デザインされ、驚異的な空力性能を発揮しながらも、視覚的にも魅力的なデザインを生み出すことに成功したのです。

エアフロー効率が重要とされる理由は2つあります。1つ目は、ダウンフォースを軸にエンジン吸気、冷却など必要なポイントに空気を導くため。2つ目は、空気の流れを効率的にして空気の乱れを防ぎ、空気抵抗を減らすためです。

ジェスコは、何よりこのフローを完全なものとすることを念頭に置いて設計されており、空気を利用してクルマをターマックに押し込むのと同時に、その空気を可能な限り滑らかに後方へと流すことに注力しました。リヤウイングの角度は可変式で、最大のダウンフォースと低ドラッグの設定が可能とされ、それらは走行状況に応じて自動的に制御されるのです。

こうした理念の具現化は、ジェスコの細かな部分にも見受けられます。例えば、フロントタイヤの上にある通気孔は、リフトの原因となる低圧空気をタイヤウェルから分散させ、ステアリングフィールやハンドリングに良い影響を及ぼします。リヤビューミラーもその一翼を担っており、20kgのダウンフォースを加え、空気の流れをクルマの後方に向けことに貢献するのです。

冷却については、フロント下から流れる空気は、サイドにあるインタークーラーのインテークに向けられており、それを後部へとさらに効果的に流すためにインテークの後方を解放することで、エンジンベイからの熱を逃がす効果が図られています。

最小限の抗力で最大のダウンフォースを両立させることに注力した結果、ケーニグセグのバッジを付けたこれまでのいかなるモデル中で見ても、ジェスコは最も空力的にアグレッシブなモデルとなり、その驚異的なダウンフォースの数値を達成しているのです。

ジェスコは、最もアグレッシブな設定では、250km/hの走行時で800kgのダウンフォースを発揮します。この数値は275km/hで1000kgまで上昇し、最終的には1400kgのダウンフォース量に到達します。これらの数値は、同程度の速度でのケーニグセグOne:1と比較して30%、アゲーラRSと比較して40%も増加しているのです。

ケーニグセグのエアロダイナミクス・チームは、自然の作用を生かして、これまでにない直進性と横方向のグリップを実現しました。デザイン・チームとの密接な協力体制により、ケーニグセグ独自の革新的なエアロダイナミクスの理念を、その流れるように美しいボディラインに落とし込みながら、ジェスコを100%ケーニグセグであり、そして100%驚異的なトラックパフォーマンスに焦点を当てた唯一無二のマシンへと仕立て上げたのです。

Interior and Equipment

ジェスコは、トラック(サーキット)走行用の卓越したパフォーマンスを手に入れるのと同時に、グランドツーリングにふさわしい利便性までをも備えています。

手元にあるリモコンのボタンを押すだけで、レゲーラで初めて採用された先進的なボディオープニングシステム、“Autoskin”が作動します。当初は空力システムを操作するために設計され、その後小型化された油圧装置が、今ではクルマのドアやボンネットを開くために作動し、真のタッチレスを可能にしています。

ケーニグセグの特徴である二面体のsynchro-helix door hingeもデザインを一新しました。まず外側に迫り出した後に上方に開くことで、乗り降りの動作に余裕が生まれます。オートスキンのシステムには、障害物を検知した際に自動でドアが開くのを防ぐセンサーも搭載されています。

インテリアは、レザー、アルカンターラ、カーボンファイバー、アルミニウム、ガラスなどの高級素材で覆われています。

ジェスコの電動シートは、レザーまたはアルカンターラから好みの色が選択可能です。スポーツバケットシートはカーボンファイバー製のシートシェルを使用しており、非常に軽量で快適な座り心地を実現しています。シートポジションやシートヒーティングのコントロールは、SmartCenterのタッチスクリーンで行うことができます。ドライバーは調整可能なステアリングコラムとペダルボックスにシートポジションを合わせることで、完璧なドライビングポジションを取ることができます。

SMARTWHEEL ADDED TO KOENIGSEGG’S SMART ARCHITECTURE

ケーニグセグは、新しいSmartCenterとSmartWheelの双方に組み込まれたタッチスクリーン技術を使用した、新機軸のドライバーコントロールを開発しました。

SmartWheelは、ジェスコのステアリングホイールに埋め込まれた2つの小さなタッチスクリーンで、タッチやスワイプだけで一連の機能にアクセスが可能です。スクリーンのデフォルト設定では、オーディオコントロール、電話コントロール、車高制御、クルーズコントロールなどの機能が利用できます。SmartWheelのスクリーンには触覚フィードバックが搭載されており、視覚的に接続することなく、直感で簡単に操作できるようになっています。

ジェスコは、レースカーにインスパイアされた、非常にコンパクトなSmartClusterインストルメントスクリーンを採用しています。このスクリーンはステアリングホイールの真後ろに取り付けられ、ステアリングホイールの回転に合わせて回転します。新しい5インチのSmartClusterは、108mm×64.8mmと非常にコンパクトですが、ドライバーが必要とするすべての情報をすっきりとした機能的なレイアウトで表示します。

SmartClusterには、タコメーター、スピードメーター、パワー、ブースト、ギア選択、ドライバー警告ランプなどの重要な情報が円形の中央ゾーンに配置されています。そして、中央のゾーンの外側には、燃料レベル、燃圧、油圧、温度のゲージが配置されています。

Smartclusterの画面はステアリングホイールと連動して物理的に回転しますが、中央のゾーンとその中の重要な情報は常に水平に保たれています。これにより、情報が常に読みやすく表示されるのです。画面がステアリングホイールと一緒に回転することで、ステアリングホイールを回してもスポークで画面が見えなくなることはありません。

9インチのSmartCenterタッチスクリーンは、さまざまなインフォテイメントや制御システムをコントロールすることができます。ドライバーと同乗者はSmartCenterを使用して、自動化された気候制御システム、オーディオ、ナビゲーションシステムを操作することが可能となります。

SmartCenterは、トラクションコントロール、ESP、タイヤ空気圧モニタリングなど、さまざまな車両設定やモニタリング画面のインターフェースとしても機能します。ドライバーが操作方法を知りたい場合は、システムにインストールされているオーナーズマニュアルの電子版を参照することができます。

SmartCluster、SmartCenter、SmartWheelを駆動するソフトウェアは、Qt Professional Servicesのサポートを受け、ケーニグセグが自社開発しています。開発に使用したアプリケーション開発フレームワークは、Qt CompanyのQtを使用しています。すべてのシステムは、ケーニグセグ・クラウドを介してワイヤレスで更新することができます。

ANALOGUE-G

SmartCluster の画面がステアリングホイールに直接配置されたことで、メインダッシュボード上のスペースが解放されました。ケーニグセグは、このスペースに設置できるアナログGフォースメーターを開発しました。

手作りの高精度アナログGフォースメーターは、クロノグラフをイメージした美しいベゼルに収められており、運転席側と助手席側のダッシュボード上部に設置されています。グラデーションスケールは、車体とベゼルの両方の角度を考慮して調整されています。振り子と針は、車体の挙動を魅力的に視覚化するようにデザインされています。

それは現代的でありながら、どこか美しいオールドスクールな雰囲気を表現しています。

FUNCTIONAL BEAUTY

ケーニグセグ独自のインテリアの雰囲気には、常にテクノロジーとラグジュアリーが融合しています。豊かな素材と伝統的な職人技に現代的な利便性が融合し、それらが妥協することなく、美しいドライビングの世界観を提供します。キャビンはモダンでエレガントでありながら、リラックスしたクルージングからハイパフォーマンスなスポーツドライビングのモードへと、いつでも簡単に切り替えることができます。

ジェスコのインテリアは、ケーニグセグの新しく強固なカーボンファイバー製大型モノコックの恩恵を受けており、足元とヘッドルームの広さ、後方視界の拡大、さらには大きなカーブを描いたフロントガラスの効果で、より一層の開放感を実現しています。

軽量化されたルーフを取り外せば、この自由な空気感はさらに高まり、ジェスコは洗練されたスポーティなクーペから日差しを目一杯浴びることのできるロードスターへと生まれ変わることさえできるのです。

SPECIFICATIONS

Engine
  • Koenigsegg twin turbo aluminum 5,0L V8,
  • Carbon fiber intake manifold with optimized intake tracts
  • Sequential, multipoint fuel injection
  • 4 valves per cylinder, flat-plane crankshaft, double overhead camshafts, dry sump lubrication
  • Compression: 8.6:1
  • Bore: 92 mm
  • Stroke: 95.25 mm
  • Individual cylinder pressure sensors and back pressure sensors
  • Closed loop individual combustion and lambda control
  • Tig-welded ceramic coated 0.8 mm wall thickness Inconel exhaust system manifold with merge collector
  • Twin ceramic ball bearing turbo chargers with Koenigsegg response system.
  • 1.7 bar boost pressure (2.2 bar with E85 – in some markets)
  • Total engine weight: 189 kg

ENGINE MANAGEMENT

  • Koenigsegg Engine Control Module V
  • Flex fuel capability (optional)

OUTPUT

  • Gasoline: 955 kW (1280 hp) at 7800 rpm, redline at 8500 rpm.
  • E85 (in some markets): 1195 kW (1600 hp)
  • Torque: 1000 Nm from 2700 to 6170 rpm
  • Max torque: 1500 Nm at 5100 rpm

All data is provisional

Transmission
  • Koenigsegg 9-speed Light Speed Transmission (LST) with 7 wet clutches
  • Koenigsegg Electronic Differential (KED)
  • Koenigsegg Gearbox Control Module (KGCM) with Ultimate Power on Demand (UPOD)
Aerodynamics
  • Dynamic, active and top-mounted twin-step rear wing
  • Enlarged front splitter with active and independent front underbody aero inlets
  • Total down force: @ 250km/h – 800 kg, @ 275km/h – 1000 kg, Maximum – 1400 kg

All data is provisional

Chassis
  • Carbon fiber monocoque with aluminium honeycomb and integrated fuel tanks
  • Monocoque torsional rigidity: 65,000 Nm/degree

BODY

  • Two-door, two seater with removable hardtop
  • Body made from pre-impregnated carbon fiber/kevlar and lightweight sandwich reinforcements

All data is provisional

Handling

STEERING

  • Rack and pinion power-assisted steering
  • Active rear wheel steering
  • 2.9 turns lock-to-lock
  • Turning circle: 11 metres

SUSPENSION

  • Double wishbones, carbon fiber rear upper wishbones, electronically adjustable gas-hydraulic shock absorbers and pushrod operated
  • Triplex dampers front and rear
  • Electronically adjustable ride height (varies by speed and performance mode)

ELECTRONIC STABILITY CONTROL

  • Koenigsegg Electronic Stability Control (KES)
  • 3 settings: Wet – Normal – Track

TRACTION CONTROL

  • 3 settings Wet – Normal – Track

All data is provisional

Wheels
  • Lightweight forged aluminium wheels with centre locking
  • Optional Koenigsegg Aircore™ super light carbon fibre wheels with centre locking
  • Front: 20” x 9.5”
  • Rear: 21” x 12”

TIRES

  • Standard: Michelin Pilot Sport Cup2
  • Option: Michelin Pilot Sport Cup 2 R
  • Front: 265/35 – 20
  • Rear: 325/30 – 21

All data is provisional

Dimensions
  • Total length: 4610mm
  • Total width: 2030mm
  • Total height: 1210mm
  • Ride Height: 70-100mm front, 75-100mm rear
  • Front lifting system activated: +50mm
  • Wheelbase: 2700mm
  • Fuel capacity: 72 litres
  • Luggage compartments: 100 l front, 50 l rear
  • Dry weight: 1320kg
  • Curb weight: 1420kg

All data is provisional

Equipment

SAFETY

  • 4 smart airbags
  • Power assisted brakes, carbon ceramic brakes with Sport ABS
  • Koenigsegg Electronic Stability (KES)
  • Digital warning and info system, tire pressure monitoring system
  • Koenigsegg safety cell with integrated crumple zones
  • Reversing camera.

COMFORT AND CONVENIENCE

  • Detachable hardtop with lightweight roof, power windows, adjustable pedals and steering column
  • Front/rear hydraulic lifting system
  • Leather or alcantara interior with custom contrast stitching, carbon sport bucket seats with memory foam
  • Power steering, active rear wheel steering
  • Digital audio system, USB connection, inductive phone charging
  • Climate control
  • Digital owners manual on-board
  • G sensor
  • Alarm, Koenigsegg shield alarm fob
  • Roof storage bag, car cover, Koenigsegg car charger
  • Autoskin electro-hydraulic operation of hoods and doors
  • ‘Bird’s eye’ view parking assistance, front and rear parking sensors, proximity protection system for automated door openings.

JESKO VIDEO GALLERY

THE LAUNCH OF THE KOENIGSEGG JESKO

TOPGEAR – WHAT IT TAKES TO ACHIEVE EXTREME SPEED

SHMEE150 – A FIRST LOOK INTO THE JESKO

MR JWW – INDEPTH ABOUT THE JESKO WITH CHRISTIAN VON KOENIGSEGG